みんな偶キャリだと思います。
私はキャリアカウンセラーの資格を2年前に取得して、その活動を少しずつ増やしているところです。その資格取得の過程の中で自分のたな卸し・キャリアビジョンをじっくり考えさせていただく機会を得て自分への自身が持てました。
この「偶キャリ」ではキャリアガイダンスで行われている”それらの作業で見つけるキャリア”と”偶然のキャリア”を相反するものとして取り上げていますが、そうではないと私は考えます。自分のやってきたことを整理することで見えてくるものはたくさんあり、それを知る事もまたひとつの偶然。そういったセミナーに出会えたことが偶然ともいえますから。
ただ、この本は、仕事を楽しむ人たちがどんな過程でその仕事にめぐり合えたのかという興味を満たすものではあります。
キャリアを作るのは自分の中にある
自分の内なる声をよく聞き、いいと思うことに素直に従って動く(よく動く)。
ラクをしては楽しいことにたどり着けない。
そしてあくまで自分はオープネスであること。
そうするといいキャリアが作られていくということを10人の事例を挙げながら語りかけてくる。
自分が受けたキャリア研修でも
「一番心に残っている仕事(シーン)とそのときの感情はどんな風ですか?」
という問いかけがあり、そのときの風景とかぶって見えた。
結果すごいことができたひとばかりの紹介ではあるが普通の人にもできることはある。
忙しさに逃げ込まず、自分の声を聞くことから始めようっと。
私も「偶然」のひとり
キャリア系の本では一番のおすすめです。私自身初めての職場で人間関係のストレスから退職をし、偶然の出会いと「心の針」を頼りに現在の仕事に転職しました。確実に充実度は増しています。100%満足ではないですけどね。今現在も世の中では新しい仕事がどんどん誕生しています。転職サイトをずっと眺めて自分に合った仕事に出会う確立よりも、自分に正直に生きていき、周りに「自分はこんなやつなんです」とアピールしながら毎日を過ごしたほうがより自分に合った仕事が近づいてくると思います。所 由紀さんに今後も期待しています!
‘キャリアの呪縛’から逃れたい方にぴったりの一冊
「Planned Happenstance理論」というスタンフォード大学のクランボルツ教授らによって提唱された新しいキャリア論をベースに、「偶然」からキャリアをつくった10人の実例が紹介されています。
理論の概略は、職業生活(あるいは人生も)は、実は「たまたま」や「偶然」の出来事や出会いなどによって決まっていくことが多い、Aしかし、その「たまたま」や「偶然」は、本人がそれとは意識しないで行っていたことによって生じている、というものです。
登場する10人は、iモードの生みの親の松永真理さんを除くと、必ずしも一般的には有名な人達ではなく、かつ年代も幅がありますが、いずれも引き込まれるエピソードの持ち主でした。
「Planned Happenstance」からキャリアをつくるためには、何よりも「目覚めて」いなければならないこと、すなわち、アンテナを高く張り、直感を磨くことの必要性を著者は強調しています。
そのアンテナや直感をでとらえたものを信じて行動する、それが「偶然」の種を蒔く行動となり、「必然」となるという考え方。読んで決して損のない良書です。
「キャリア」に辟易した人へ
僕は「キャリア」という言葉に辟易していました。 夢といえるほど明確なものもないけれど、 でも何も考えていないわけじゃない。 会社で書かされるキャリアシートが嫌で嫌でしょうがなかった。 そこにあるのはただのポーズだろって思っていた。でも、もう嘘はつかなくていい。 「いま」を生きて、偶然に身を任せればいいのだから。 ただ、偶然に身を任せて待っていた偶然がやってこなかったら、 運の悪い哀れな人だ。 偶然を引き寄せる努力は、紙に嘘を書き連ねるよりずっとずっと難しいのかもしれない。 『偶キャリ。』ってタイトルだけでやられてしまった。 ただ、偶然を強調しすぎるところが多少鬱陶しく感じたのと語録とか年表とかはどう考えても不要ってことは言っておきたい。
経済界
その幸運は偶然ではないんです! キャリアの常識の嘘 キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫 踊る名言 働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)
|